2013年、ミカエルと行ったプレイショップの最後の日、私たちはイタリアン
レストランで食事を楽しみながら、今後の事を話し合った。
もっともっとこういう機会を持ちたい、とミカエルは楽しそうに語った。
マリーは、「来年もたくさんの日本人を連れてきてよ、ナユミ」と、
ウインクした。
私はともかくツアー参加者全員が、怪我なく、最後まで笑顔で過ごしてくれた
ことに感謝しながら、無理無理～～、と心の中で叫んでいた。
ミカエルのオイルを日本に紹介した第一人者である斉藤先生の意志をついで、
ともかくミカエルのワークショップをもう一度日本で、と考えていたが、
突然の斉藤先生の訃報、聞いたこともない私の登場、先生の仕事の引き
継ぎの混乱などが大きな壁となって、なかなかその話は進まなかった。
なんとか来日を決意してくれたミカエルだったが、体調不良もあり、また、
ミカエルという人となりの理解がなかった私の不手際もあり、結局予定していた
ワークショップを取りやめた。
一度の面識もない方に、随分失礼な申し出をしてしまったと深く反省し、
とりあえずマリーとミカエルに会いに行くことにした。
それはもう、3年前のことになる。
それから私たちは、色々なことを共有してきた。
初めてマリーにあったワシントンDCのエアポート。

ハリケーンが過ぎ去ったごった返す
飛行場で、マリーは辛抱強く見知らぬ私が
出てくるのを待っていてくれた。
私たちはずっとずっと知り合いだったように、なんの違和感もなく会えなかった
長い長い年月をあっと言う間に埋めてしまった。
ミカエルの住むブロモンは、小さな可愛い街だった。
私と優貴ちゃんは温かなカフェでお茶をして、メイプルシロップパイを食べた。
そしてミカエルのアトリエ、後に彼がここを教会と呼んでいることを
知るのだが、そこへ向かった。
ミカエルはセッションの途中で、私たちは図書館と呼ばれている部屋で
ミカエルを待った。
ミカエルは懐かしい人だった。
彼は言った、「やっと会えたね。」と。
そして言った、「なゆみ、優貴をここへ連れてきてくれてありがとう。彼女は
ここへ来る必要があったんだよ。」と。
私たちは短い滞在の間、ずっとミカエルと過ごし、そして決断した。
ワークショップはここでやろうと。
このミカエルの溢れるような情報空間で、ワークショップを開催しよう。
遠いし、お金もかかるけれど、この空間にはそれだけの価値があると。
ミカエルと別れる時、私たちは約束した。
必ず私の大切な仲間たちを、ミカエルに会う必要のあるピュアでそれが故に
傷を負いやすい魂の持ち主たちを、勇敢でそしてナイーブな精神の
持ち主たちを、この次来るときは必ず一緒に連れてくれると。
そして一昨年、私は17人の仲間とミカエルの教会を訪れた。
その思い出は、今でもまったく輝きを失わずに私の脳裏に焼き付いている。
なんて温かく、なんてスペシャルな日々だったんだろう。

昨年の8月、私は再びブロモントに居た。
ボストンに住む恩人でもあり、友人でもある友の家を訪ねた帰りに、ミカエルに
会いに行った。
変わらない彼が、変わらない笑顔で迎えてくれた。
みんなは元気かい？
ミカエルは昨年訪れた仲間たちの消息を知りたがった。
また会いたいな、と笑った。
夏のブロモントの光は、ミカエルの庭を絵画のように輝かせていた。
外の散歩は、時として背の高い草たちにミカエルの姿を隠されて、まるで
隠れん坊をしているような、錯覚に陥った。
こんなブロモントもいいな～。

またみんなとここでのんびりしたい。
おしゃべりしたり、学んだり、ご飯食べたり、ワイワイガヤガヤ、楽しかったな～。
「ミカエル、来年またみんなと来ていい？」
ミカエルは眼鏡の奥の目をとっても嬉しそうに細めて笑った。
「もちろんだよ、ナユミ。
いつでも大歓迎だよ、知ってるだろ、そんなこと。」
思い切って、今年の7月ミカエルザヤットプレイショプ　Ⅱを開催します。
7月12日（日曜日）出発　～　7月18日（土曜日）帰国
費用　55万円　渡航費、宿泊代、ワークショップ代、現地送迎、朝食、夕食、を含む。
http://holisticnaturaltherapy.com/
お問い合わせはこちらまで
mail@holisticnaturaltherapy.com
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