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ちょっと養生~秋~を終えて

2017年8月2日 - 最新情報 特別講座 講座ブログ

整体概念という東洋医学の概念は、自分の体を健やかに保つ上で大変役立つ概念だと思う。
自分の体は臓器同士が助け合って健康を保っているのだという概念であり、
また、人間も自然界の一員で、その自然界からの影響を常に受けながら、
健康を維持しているのだ、という概念でもある。

 

東洋医学の特徴的概念の空気感と肉体のバランスという、大きな枠での養生を
季節の養生では取り上げているが、それが中医学の基本の基本だと思っている。

 

この養生のワークショップでは、中医学の基本概念の陰陽説、五行説、臓象学説、気血津説
の中の最初の3つを学びながら、秋の体のケアのポイントと、食材の選び方などの基本を理解する
ということを目的としている。ちょっとだけでも齧っている知識は、どこかで役に立つし、
そこに意識を向ける一つの引き金にもなる。

 

たとえば、秋の主気は燥ということを学ぶと、自分の肌や鼻が乾いているかどうかを、
以前より気にするようになったり、自分の家族の状態を漠然と眺めているというより、
乾燥していないかな~ということをポイントに観るようになったりする。

 

日々の養生とは、実はそういう些細な事の積み重ねで、知識を得るということは、
観るポイントの焦点が合いやすくなったり、ケアのポイントが分かったりするということだ。

 

 

今回は、陰陽の基本的概念と、生まれながらの自分の質を陰陽で見極めていくということを、
東洋医学を学ぼうで試みたが、質を見極めるという部分では、自分がこうだと思っていても、
どうみても客観的に見るとあなたはそうではない、というところが結構あって、
それもいい経験になったと思う。

 

エナジェティックヒューマノロジー講座、セルフヒーリング講座、エネルギーワーク講座
を通して行う訓練の中に、客観性を持つという項目があるが、質を見分けるチェックリスト
などという単純な物でも、なかなか自分を客観的に捉えて的確にチェックを入れられる人は少ない。

 

自分の質を間違えて捉えてしまうと、そこから派生する食材選び、日常の中で気を付けることも、
全く逆なことをしてしまうという恐れもあり、客観的に物事を捉える目を育てるということの重要性は、
こんなところでもはっきりわかる。

 

 

このワークショップは、情報を詰め込もうと思えば山ほど詰め込めるが、常に腹八分目を心がけている。
詰め込みすぎてなんだかわからなくなるより、一つ二つ印象に残ったことが記憶に留まることを望んでいる。

 

この時期は体に滞留している水をしっかり出すということが養生のポイント、ということに対して、
これから乾燥していくのに、何故、水を出すのか?という適切なご質問を頂いた。
それに対しての答えを通しながら、東洋医学の物事の捉え方を少しずつ理解していくと、
自然と巡りを作るということは、どういうことかという基本的な知識がしっかりと身についてくと思う。

 

エネルギー調整や気功を身につけたい、もしくは人様のカウンセリングやアドバイスをしたい、
職場で部下の健康管理をするのも大切な役目、家族の健康のサポートをしたいなど、
自分を含め周りの人たちが心身ともに健康で健全でありたいと望む方々には、必ず役立ててもらえると思う。

 

今回は秋という季節を中心に、秋に傷みやすい臓器「肺」の働きや養生のポイントなどを取り上げたが、
受講してくださった方々の中で、食材や症状に対しての質問があったら、
分かる範囲でお答えできたらと思っている。

 

次回は「ちょっと養生~冬~」を予定している。
東洋医学を学ぼうは、陰陽説を少し深めていきたい。

 

◆ちょっと養生~冬~
http://holisticnaturaltherapy.com/special2/

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