ホリスティックナチュラルセラピー協会のオフィシャルサイト

ミカエルへの道 Ⅲ ~折鶴~

2017年11月28日 - ミカエル訪問2017年秋「ミカエルへの道」 最新情報 講座ブログ 高島 なゆみ

今回ずっと私を支えてくれている会社のスタッフ、腰塚が同行した。
そのほかに、前回の参加者が一名、連れて行ってください、ということで、総勢4名の旅となった。

 

腰塚はメンバーの中で最も若いが、最も頼りになるので、なんとなく、
私も優貴ちゃんも、いつもの緊張感から解放されていて、心にゆとりがある。

 

優貴ちゃんが飛行機に乗り遅れ、彼女なしでブロモンに向かわなくてはならなくなった時も、
どこかゆとりがあったのは、腰塚が間違いなくナビをしてくれるだろうと、思っていたからだ。

 

ミカエルは、新しい訪問者に常に愛情を注ぐ。
自分が彼女のために何が出来るのだろうという視点で、じっと新たな訪問者を見つめる。
たわいない会話の中から、彼女が抱える心の隙間を、そっと癒そうとする。

 

私が軽く彼女を紹介すると、さらに興味を示し、彼女のためのオイルをさっさと作ってくれた。
「こうやって塗りなさい。」ミカエル自身が実践して、彼女に使い方を示す。
「少し楽になったかい?」と優しく気遣う。

 

そんなミカエルが、ふっと飾ってあった折鶴を手にした。
それは形状記憶布でできていて、開いても、手の中でお手玉のように動かしていると、
また自然に折鶴の形に戻る。彼は折り鶴が好きだ。

最初のプレイショップをした時には、近隣の方々を集めて折鶴の折り方を教えてくれないか、と言ったほどだ。
あの時は笑ってやり過ごしたが。

 

ミカエルの様子を観ていて、腰塚が私もやりたいと言い出した。
折鶴になるはずの布を受けとり、手でお手玉のようにポンポンと軽く遊ぶ。
少しずつ形になって、折鶴が出来上がってくる。その様子をニコニコ見ているミカエル。
午後の温かな光の中で、その二人を見ている私。
腰塚が弾く布が一瞬空に舞って、形を変える、何回か続けていくと、
不思議不思議と折鶴の形になっていく。

 

ミカエルが折鶴を愛する気持ちがやっとわかった。
江戸時代から、折鶴には、健康、幸福、平和の願いが込められている。
自分のために、誰かのために、一羽一羽を願いと共に折ってきた歴史がある。
ミカエルは、その思いをちゃんと感じているのだ。

 

数えきれない多くの人が、子供から大人までが、
多分必ず一度は、誰かのために折ったであろう折鶴の、その深い思いを感じているんだ。

 

「きゃ~、すごい、これ、折鶴になる。」

 

と、楽しむ彼女を見ながら、彼女の健康と、幸せを願った。
フット見るとミカエルと目があった。彼は静かに頷いて、そっと私の手を握った。
私達は今、手に折鶴を乗せてニコニコしている彼女の健康と心の平和を、一緒に願っていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です