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ミカエルへの道 Ⅴ ~なんのために~

2017年11月28日 - ミカエル訪問2017年秋「ミカエルへの道」 最新情報 講座ブログ 高島 なゆみ

「さあ、なゆみ、何をしたい。何をして欲しい?」着いた時から何度目かのミカエルの問いに、
「特にない」と何度目かの同じ答えを言う。

 

70歳の年のミカエルは「ニュー・ミー」を合言葉のように口にして、
「この響きは、ナユミに似ている」とご満悦だった。今回のミカエルに、その昂揚感はない。

 

「ミカエル、大丈夫、体の不調はない?」と聞く私に、
「ものすごく久しぶりに病院に行って、色々チェックしてもらったんだ。
ちょっと調子が悪くて。でも、原因が分からなくて。今は随分楽になったけど。」と言う。

 

顔色もいいとは言えないし、なんというか覇気がない。
疲れが滲んでいるような顔をするときがある。
まず、私がやらなければならないことは、ミカエルのヒーリングだ。

 

フッと体をチェックすると、肝臓の気滞は結構強い。腎気が落ちている。
東洋医学で言えば、腎陽陰両虚ということになる。
腎気が落ちれば、肝臓の熱を冷却することも出来ないので、気滞は起きやすくなる。

 

毎度のことだが、ミカエルは長いヒーリングを嫌がる。
僕にそんなに時間を使ってはいけないと言う。でも今回は、絶対1時間もらおう。

「ね、ミカエル、まずはヒーリングをしようよ。あなたの。」ミカエルは嬉しそうににこにこする。
「なゆみ、僕の神殿に行こうよ。」私たちは、階段を下り、ミカエルの神々が祭ってある神聖な部屋に入った。

 

ソファーにくつろぎながら、色々な話をした。

 

「さあ、なゆみ。君は何をしたい?オイルを作りたい?なんのためにここに来たの?」
と再び問うミカエルに「一番したいのは、ミカエルのヒーリングかな。」と答えた。
彼は少し困った顔をして言った。

 

「なゆみ、とっても長い時間飛行機に乗って君は来たんだ。しかも3日間しかいない。
長い旅の目的は、僕の様子をみて、僕のヒーリングをして、元気だった?と言うためではないだろう。
君が来た目的を、きちんと果たすために僕はここにいるんだよ。君のために何をしたらいいんだろう。」

 

「ミカエル、実際、私はあなたに、こんにちはを言いに来たのよ。元気にしている?
って様子を見に来たの。調子が悪そうだったらヒーリングしようと思ってきたのよ。」

 

ミカエルは静かに私を抱き寄せた。

 

「ありがとう、ありがとう、なゆみ。」と耳元で呟いた。

 

みんなの大天使ミカエルは、多分孤独だ。
ミカエル、あなたは何もしなくていいのよ。ただここに存在していれば。
少なくても私にはそれで充分。それ以上の事は、何も望んでいないわ。

 

私達は、ミカエルの神殿で、一時の静寂を味わった。
何かができることに価値があるのではなく、ただここにいることに価値がある。
ミカエルは、そんな人だ。

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