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願い事

2017年12月17日 - 最新情報 講座ブログ 高島 なゆみ

久しぶりにコンペを催すことになった。
いつもの仲間にライン連絡をすると、すぐにやろう、やろうと盛り上がる。
乗りがいい仲間だ。

 

いよいよ開催日が近づいてきた。私は直前にカナダの出張が入っていた。
帰国してすぐにタクシーの中で見たのは、コンペ当日の天気予報。
ずらっと並ぶ晴れマークの中で、コンペ開催日のみ、小さな傘マークがついている。

 

やっぱり。

 

嫌な予感の的中率って、なんでこんなに高いんだろう。
メイン曇りマークの横に、小さな傘マーク、それでも傘マークは傘マークだ。
すぐにラインで、「傘マークあり」を、皆に連絡した。

 

私のゴルフ仲間には、自他ともに認める強烈雨女がいる。
夏休みも常に嵐を呼ぶ女だし、ちょっとお出かけ、休日ゴルフでも、
心配なく快晴に恵まれたことはない。今回も案の定だ。

 

暫く様子を見ていたが、コンペ3日前くらいから、雲行きはかなり怪しくなり、
予報はどんどん悪くなる。仕方ない、こうなったら、本気で神頼みだ。

 

ラインに一言、「龍神頼み始めます。」と書くと、私も、僕もと反応高い。
「晴れるようにお願いします!」と数名がラインに書いてきた。

 

 

まずい、、、面倒だな~とは思ったが、このままコンペ参加者がみんなで
「晴れろ~、晴れろ~」とやったら、絶対ザーザー雨だ。

 

「神頼みをするときは、謙虚な姿勢でお願いします。
予報では午前中8時頃から0.5ミリの小雨、午後1時から3ミリ~5ミリの雨ですから、
降り出し時間を3時間ほど、遅らせていただけませんか?という形でお願いしてください。
雨を晴れにするのは、龍神さんたちもかなりのパワーが必要ですが、
3時間遅らせるくらいなら、なんとかやってやってもいいよ、という位のお願いごとです。
うまくいけば、そんなんでいいの?遠慮するなよ、もう少し、俺、力あるんだよ、
という感じで、コンペが終わるまで降らさないでいてくれるかもしれません。
最初から、晴れにしてください、なんて、ズーズーしく頼むと、
なんで?なんでお前のためにそこまでやんなきゃいけないの?って思われちゃいます。」と書いた。

 

実際迫りくる雨雲を、龍神たちが押しとどめるイメージを作りながら、久ぶりに本気の神頼みをした。

 

前日も気になるのは天気予報だ。どの番組を見ても、「明日は雨、しかもとても冷たく寒い雨。」一色。
しかも小雨どころか、朝から本降り、という感じ。地方からわざわざ飛行機に乗って参加してくれる
仲間もいるので、ここまで来て中止は無理。ここは、後一押しだ。

 

「神頼みをなさった方々。お供え物をお願いします。平凡ですが、卵をお供えしてください。」
ラインに書き込む。読んだ人たちが、ざわざわと卵、卵とやっている様子が伝わる。
私も一つ卵を神棚に上げた途端に、「三頭働いてんの」、と龍神に怒られる。
「明日、雨なんとなったらね」、と後は成功報酬です、という人間のルールを押し付ける。

 

メンバーの一人が、「子供が卵アレルギーなので、家に卵がない」と書いてきた。
「えっと、神様の世界に情状酌量という言葉はないのよね。」と返信する。
彼はコンビニに卵を買いに走る。

 

そして迎えた当日。雨具用意、防寒OKといういでたちで、覚悟を決めた参加者が、全員そろった。
ゴルフコースは、天気予報を見てキャンセルが相次ぎ、空いていることもあり、
遅くなればなるほど、雨が強くなるという予報だったので、
お昼休憩なしのスルーで周らせて欲しいという交渉も成立し、コンペは8時半にスタートした。

 

降りそうで降らない空。お願いもってね。と何度も空を見上げる。
10時半、パラパラと雨が落ちだす。えっ!約束違う。
12時までは何とかするっていう約束だよね。空に龍神を探す。居た!

 

「何やってんだよ。」と心の中でド突く。
「ひどいゴルフだね、ちょっと見に来た。」
「早く持ち場に帰れ! 雨降ってんじゃないか~。」
「ありゃ、そう?」
「降ってるよ、降ってる。」

 

 

10分程ちらついた雨は、なんとなく降るのを止めて、
それからはコンペが終わるまで、どんよりとした曇り空のまま、雨粒を落とさなかった。

 

お蔭でコンペは濡れる人なく大盛り上がりに盛り上がり、
晴れ乞いから一致団結した参加者は、さらにファミリー色を強め、
「来春もコンペをやろう!」と「楽しかったね~」を胸に解散した。
龍神様にお礼参りをお忘れなく、と最後に皆にお願いした。

 

神頼みにはコツがいる。どの位の神様に、何をお願いするかによってそれぞれだが、
共通して言えることは、「大それたお願い事を突然しない事。」だと思う。
分不相応と思われたら、絶対聞いてもらえない。それから、具体的にお願いすることも大切だ。
神様はあんまり融通が利かない。晴れと言われると、お日様サンサンをイメージする。
「おいおい、それは無理だよと、」あっさり却下だ。
「雨はなんとか降らせないで~。」と言えば、2、3時間位なら、「やってもいいよ~」となる。

 

それからお礼は絶対しなきゃ。どうであっても。
雨やっぱり降っちゃったね、であっても、頑張ってくれてありがとうございました。
と言っておかないと、次が絶対ないから。そこら辺は、かなり人間と同じだ。

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