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ミカエルへの道 Ⅹ ~自分を幸せに~

2017年11月29日 - ミカエル訪問2017年秋「ミカエルへの道」 最新情報 講座ブログ 高島 なゆみ

自分の幸せは、途方もなくたくさんの情報に翻弄されて、
真剣に向き合えば向き合うほど、わからなくなる。
どれだけの生物がこの地球上に存在しているか知らないが、
どの個体も「自分の幸せ」を望んでいない個体はないだろう。

 

時に自分の幸せは、他の生物の生存を脅かすこともあるし、
相手のメンツや相手の意識や、相手の感情を踏みにじることになることもある。
時に自分が自分の幸せを追い求めることが、他者にとっては大きな迷惑であったり、
大きな犠牲を払わせてしまうという状況を作り出すこともある。

 

ミカエルは今回何度も何度も「自分を幸せにしなさい。」と言った。
「自分を幸せにすることができれば、他者を幸せにすることができるから。」と。
ミカエルの眼に映る私は、幸せそうではないのかもしれない。

 

ミカエルの地を訪ねて、すでに2週間が経っている。私の手をポンポンと叩き、顔を寄せて
「なゆみ、自分を幸せにしなければいけないよ。」と言ったミカエルが、私の記憶から離れない。
「僕は君をとっても愛してるんだ。僕の大好きな君は、いつでも幸せでいて欲しい。
自分が幸せでいるということは、誰でもなく自分でしなければいけないことなんだ。
だから、ね、なゆみ、自分を幸せにしなさい。」

 

私はそれからずっと考えいている。自分を幸せにするには、何が必要なんだろうと。
物ではなく、誰かではなく、自分が自分を好きでいる事、自分が自分に満足できること、
そこまで行きつくと、途方に暮れる。

 

ミカエルが言っていることが身に染みる。
彼は多分黙って、一人で、自身を鍛錬し続けているのだろう。
自分が自分を好きでいるために。自分が自分に満足するために。

 

私には、全てが足りない。そこに目をつぶってはいけないと彼は教えているんだ。
自分の至らなさ、自分の傲慢さ、自分の性格の粗や、自分の短慮さ。
自分が一番知っている自分の欠けている部分に、きっちり向き合い、
日々そこを鍛錬しなさい、という事なのだ。

 

その毎日のささやかな積み重ねが、自分の中の意識と自我の溝を埋め、
昨日より好きな自分を作り出し、その陽的エネルギーが、他者に情報として伝わることにより、
幸福を分かち合うという形を作り出す。

 

ミカエルはずっとずっと自分の人生をそうやって構築してきたんだ。
今ここにいるミカエルは、彼のもつ心の溝や穴を、自分の手で黙々と埋め、傷を修復して、
そして作り出した彼の作品なのだ。

 

「僕はとても幸せだよ。」という言葉は、今自分が置かれている環境や、
自分を取り巻く関係性に由来しているというより、自身が作ってきた自分の心の豊かさに、
自分が努力し続けてきた結果、自分が作り出したミカエル・ザヤットという人物に、
自分は現段階で満足しているということなのだ。

3年前のミカエルは、自分の中で戦っていた。
理想の自分と、今、目の前にある現実とのギャップに、苦しんでいた。
「苦しい、なゆみ、僕は間違っていないと言ってくれ!」と、私に言葉を投げつけた。

ミカエルは、その戦いに勝利し、今、高らかに自分を謳歌している。
どんな聖人でも、どんな崇高な魂でも、そのレベルでの己との闘いは免れない。
崇高になればなるほど、戦いは厳しく辛いものになる。彼はその戦いに挑み、勝利し、そして私を勇気づける。
自分の幸せのために、戦いなさいと。

 

別れる時にミカエルは私の手を取って言った。

「なゆみ、わかっているだろうけれど、僕は君をとても愛しているんだ。
わかっていると思うけれど、いつでもここは君の場所だ。
僕たちはいつでも心がつながっていることを忘れないで。必要な時には僕がいるから。」
「私もとても愛しているわ。そしてあなたが誰かを必要とする時に、
私を思い出してくれる人間になれるよう努力してみるわ。」と。

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